VC PTN 2781125 勝手に博多ルール。その0: トコのハイパーコメンテーター日記

2011年06月03日

勝手に博多ルール。その0

トコのデビュー作「スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら」
久々に読んだらあまりに面白いので、ちょいちょい公開することにしましたよ。
元祖博多B級ガイド本をお楽しみください。
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【はじめに】

「…てなこと言われてその気になって、チャラランチャチャラチャラ」
ふとした時に口ずさむ歌がこれだ。
 回りを見渡して、誰もいなかったら、フンッと力を入れて豪快に放屁するようになった。
その上、スカートをパフパフして放出したての気体を胸いっぱいに吸い込み
「今日も元気だおならが臭い」といいながら恍惚とする。
 インスタントラーメンを、片手鍋のまま食べる。
 顔がてかっていようが、口紅が輪郭だけになっていようが気にならない。
こんな情けないオバサンにだけはなりたくない、いや、なるはずはないと信じていた、そういうオバサンに
私はなってしまった。


しかし、これが意外に痛快だ。見栄をかなぐり捨てた分、本音で生きられるし、お気楽さも倍増され心地よい。
「だっさー」という目で見られても、「もうじき、あんたもこうなるのよっ」と睨み返し、
今まで生きてきた数十年という存在と、
文句あっかちきしょうめ、とたるんだ二の腕と、三段腹の実存とに立ち向かえる若者はいない。
これを言い換えると、「自然体」という。英語で言うと、ナチュラルライフってやつか。


博多に暮らすようになり十五年。
その間に私も女の子からオバサンになり、身も心もナチュラルに暮らすすべを会得した。
他人に迷惑掛けているんじゃなきゃ、元気に生きる事は誰にも許されるのだ。
そんな元気だけが頼りのオバサンが、本音で博多の謎を解き明かそう。
 

博多に引っ越す前は、大阪人が毎日たこ焼食べてるように、博多っ子は、毎晩屋台にいき博多ラーメンを食べ、
家に帰って夜食に辛子明太子で御飯をかき込む、そんな、想像をしていた。町中に武田鉄矢の母がうろうろしていて、
「すいとお」「俺もじぇ」などと甘い会話をしている高校生カップルを見つけると、走り寄り
「あんた達の本分は勉学っでっしょうもん、なんばしよっとね」と、辺りかまわず説教をする、
そんな熱くたぎるハートに会えると信じていた。
ところが、実態はそんな生半可なものではなかった。


毎晩どころか、コーヒーのかわりに博多ラーメンを啜り、おやつのかわりに辛子明太子を二、三本食べる。
交際の申し込みは、辛子明太子を彼が口にくわえてくわえて、彼女に差し出す。OKの時は彼女が反対側をくわえ、
ポッキーを両側から食べ進んでいくように辛子明太子をズコズコと吸い込んで行くのだ。
初めてこの場面に遭遇した時は、さすがに仰天した。だって、公園のベンチで見詰め合ってるのよ、辛子明太子を架け橋にして。
今となっては、出勤前にサラリーマンが牛乳ビン片手に群がっている「立ち食い明太子スタンド」も見慣れた風景だが、
これをさりげなくこなせるかどうかが博多でのビジネスの鍵だ。


博多に転勤してきた人や、これから博多に遊びに来る人のために、こんな地元民しか知らない本当の博多を紹介しよう。
 付け加えておきますが、私は正直者です。 
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『スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら』(松居トコ)

posted by トコ at 11:19| 勝手に博多ルール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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