VC PTN 2781125 勝手に博多ルール: トコのハイパーコメンテーター日記

2011年06月12日

勝手に博多ルール・長浜ラーメン

元祖博多B級ガイド本をお楽しみください。
■1998年のコラムです。いまやここに書いた元祖長浜屋の店舗は閉店し
さらにてんやわんやなことに!
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    [長浜ラーメン攻略法・元祖長浜屋]

出張で博多に来た知人が、本場のとんこつラーメンを食べてから帰りたい、と朝八時に電話してきた。
飛行機の出発時間まで二時間以上あるらしい。
「とんこつラーメンなんてこっちでは言わないんだよ、ラーメンといったらとんこつに決まってるのっ」と
たたき起こされた怒りをとんこつにぶつけた。受話器の向こうで慌てて、じゃあ博多ラーメンと言い換えたのにも腹が立ち
「本場といえば長浜たい。な・が・は・ま」とベッドの中で叫んだ。

 こんな時、必ず紹介するのが長浜の「元祖長浜屋」だ。ここは年中無休二十四時間営業なので、
とんでもない時間でもラーメンにありつける。
食事時は長蛇の列なのでかえってこんな時間にラーメン食べるかい、おいおい、という時間帯の方が空いている。
味はともかく、土間の床やがたがたの丸椅子、テーブルごとに置かれているお茶の持ち上げる事が出来ないくらい巨大な
アルマイトのやかん等、飯場の食堂といったもろがさつな雰囲気で、いかにも現地の人御用達といった風情が、旅情をそそる。
ここに来ると九州と東南アジアはやはり近いと感じさせるエキゾチックさすらある。


ここで、旅行者と見破られない為に、いくつかの作法を伝授したい。

旅行者と思われて平気なら、それはそれでいいのだが、
素人っぽくおろおろして食べるより、やっぱ、「通」の振りしたいでしょ。

まず、入店時に、第一の関門がある。
複数、例えば「三人」で行く場合は店の戸のガラス越しに、店内の空席を確認する。基本は合席なので、
人と人の間に空椅子が見えていたら、そこは遠慮せず座ってもよいのだ。
空席を見つけたら、ガラリと戸を開けながら、「さんばーい」と店の奥にいる従業員に大声で注文する。
大声が苦手な人は普通の声で「三杯」といっても良いがその時は、従業員に見えるように人数分の指を示しつつ入店すると
スムーズに注文が通じる。

 最近は、ちんけなレストランでもお店の人が案内してくれるまで、入り口で待機しなければいけないが、
ここ長浜では、もちろんどの従業員も、「何人ですか、あちらにどうぞ」と席に案内なんてしてくれない。だから、
いつまでもぼんやりと戸の前にたたずんでいてはいけない。次から次からお客さんが来るから、さっさと
ガラス越しに確認した空席に突き進むのだ。


そのさい、ラーメン丼を運んでいる従業員の動きにも注意を払いたい。通路が狭いので、客がさっとよける気配りも大切だ。


 席にたどり着いたら、両側の先客の邪魔にならぬ様、丸椅子に座り、テーブル上にどんぶりが置ける面積を確保したら、
大ザルに伏せてあるプラスチックの湯飲みを取り、巨大なやかんを傾けて薄いお茶を注ぐ。そして割り箸を一本引き抜いている間に、
もうラーメンが運ばれてくる。
これらの作業を忘れて黙って座ってしまった場合は、注文をいつまでも取ってくれない。
しかし、そこで忙しく立ち働く従業員をつかまえて「あのーすみません、注文お願いします」とだけは言ってはならない。
黙って待ってたら、勝手に人数分のラーメンが目の前に運ばれてくるからだ。
じゃあ、入り口で注文を申告しないでいいじゃないかと指摘されれば、それはそうだが、お店の人に人数を数えさせるという
手間をかけさせているわけでしょ、通はこんな事しちゃいけないの。
「通」とは、お店と連携プレイが出来てこそ本物だ。


えっ、大盛りとか、チャーシュー麺とか頼むのはどうするのかって?
心配御無用、長浜屋には「ラーメン・四百円」この一つしかメニューがない。
だから、数だけの注文で良いわけよ。のんびり席に座って壁のメニューを「えーっと、何にしようかな」なんて眺める行為は、御法度。


さあ、テーブルの上にラーメンが来た。
これからは自分の好みだ。テーブルの上の調味料は、
バケツのようなタッパーにてんこ盛りの真っ赤な紅生姜、すりごま、コショウと、得体の知れない液体が入った急須。

これらを好きなように乗せ、食す。


以前は、とんこつの白い汁が真っ赤になるくらい紅生姜を入れるのが主流だったが、着色料の危険が知れ渡ったのか
そんな人はあまり見かけなくなった。ほんの一つまみ。
今では、健康ブームを背景に、すりごまが人気がある。
丁度ごま健康法にはまっていた知人が、テーブル上の茶筒大の容器に入ったすりごまを半分以上使った事がある。
一口食べるたびにザッザッと山盛りのごまを振りかけるので、私は、従業員の視線が気になって麺が喉を通らなかった。
黙っていたら全部使ってしまいそうだったのでなんとか思い止まらせた。
健康はかくも人を狂わせると、若い頃は人一倍人の目を気にしていた気取り屋の彼が鼻の頭に汗をかいて、すりごまが
たっぷりまぶさった麺を啜るのを見て呆れ返った。


後は、追加メニュー「替玉・五十円」「替肉・五十円」の使用法だ。

替玉は、麺のおかわりで、替肉は、チャーシューのおかわりだ。
長浜ラーメンはあっさりしているので男性の半数以上が替玉を頼む。麺がそろそろ無くなってきたなという頃、座席から
「替玉一つ」と頼むのがタイミングとしては良い。一杯目を食べ終わってから替玉を頼むと、替玉がゆがかれてくるまで
時間を持て余すし、何といっても、スープが冷える。

替玉がでこぼこの年季を感じさせる鍋で運ばれてきて、注文した人の丼にするりと麺を移し入れてくれる。
ややかたまっている麺を丼の中でほぐしながらスープと麺をなじませる。この時にはスープの味がやや薄くなっている筈なので
テーブルにある得体の知れない液体をさっとかける。余りいれるとだだ辛くなるので少しずつ調整しよう。

替玉はほとんどの人が頼むが、替肉は頼む人が多くない。たったの五十円なのだが、この店の中ではすごい贅沢をする気がして
なかなか頼めない。私は数え切れないほど長浜屋には通っているが、恐れ多くていまだに頼んだ事がないのだ。

先日、夜中にパジャマの上にロングコートを羽織って行った時、飲み屋帰りのネクタイ姿の四人連れが入ってきた。
その中の一人が上司らしく、ここは俺がおごるからと言い張り「四杯ね、それと替肉四つ」といきなり大盤振る舞いの注文をした。
太っ腹だぜ部長、ひゅーひゅー。心の中でエールを送った。
全員が後で替玉を頼んだとしても、二千円で大盤振る舞い出来るいい店だ。


さて、更なる「通」を目指して、これからは上級編を紹介したい。
そんなたいしたことじゃないんだけどね。

本場の麺食い人は、固さにこだわる、という事を知っておかねばならない。
長浜ラーメンはどこの地区のラーメンよりも麺が細い。だから、確かに麺が延びるまでの時間が短いというのは事実だ。
そこで、麺を固めに茹でてくれという注文が始まったのだろうと推測する。

しかし、普通に頼んでも、食べ始めの麺は少し固いのでわざわざ固めを頼むのは、博多の方言で言うと「つやつけとう」って気がする。
「つやつける」とは、かっこ付けるという意味だ。
博多の男はシャイだがつやつけもんが多いと思う。だから、男性客の七割は固い麺を頼む。
これは男性らしさの象徴なので、女性が固めを頼む事はまずない。
茹で時間が短いので三十秒ほど早く出来上がってくる事もあるかもしれない。

固めの茹で方を注文するには、先ほど伝授した、入り口で入店しながら注文する時に申し添えなければいけない。
一人で行った場合は「カタ」だけでいい。正確にいうと「カタ一杯」なのだがそこは上級者らしく省略してみよう。
替玉を頼む時も、「替玉、カタ」といえばよい。
たまに「やわ」という注文を聞くがたいていおじいさんだ。
やはり、つやつけるより咀嚼力の問題だ、はっきり言って男を捨てている。


実際、来る男来る男「カタ」を頼むのだが、皆がカタを頼むのであれば、つやつける意味は半減する。
そこで、もう一段上の段でつやつけたい人達が出てきた。この人たちの注文はすごいぞ。「ナマ」だ。

初めてその声を店内で聞いた時は度肝を抜かれた。
向かいに座ってカタを食べていた大学生二人も、「おい、ナマってしっとうや」と耳を疑っていた。
私もその声を発した人を思わず振り返って見た。おそらくその頃から一気に「ナマ」は広がった。
しかし、生の麺って美味しいのだろうか。カタさえ頼まないので想像も出来ない。


しかし、博多の女はほだされやすいので、もし彼が「ナマ」を頼んだとしたらちょっと惚れ直すかもしれない。
まだまだ小数派なので「ナマ」と頼む人の得意げな表情もみものだ。もし気が向いたら、わぁ、すっごーいという顔をして
見てあげよう。

更にエスカレートして「べたナマ」という注文も誕生している。
「ナマ」が、「べた」だ。すごすぎて、サディスティックですらある。こんな注文する人を彼にはしたくない。
だって、お腹こわすよ、きっと。

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『スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら』(松居トコ)
posted by トコ at 12:12| 勝手に博多ルール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月07日

勝手に博多ルールその1。運転

トコのデビュー作「スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら」
久々に読んだらあまりに面白いので、公開することにしましたよ。
元祖博多B級ガイド本をお楽しみください。
■1998年のコラムです。いまや免許もゴールドならサンセルコで15分で更新可!
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『命がけで第一歩』

何はともあれ、博多独特の交通ルールを知っておこう。
これを知らない為に、博多人として踏み出したその第一歩目でひき殺される事は、疑いもない事実である。
残念な事に、博多に来た早々に事故に巻き込まれて亡くなった方の胸倉をつかんで、
「知らなかったでしょう博多の掟を」と確かめたいが、あいにく相手が無口なので断定できないのが実に残念だ。

 *歩行者にとっては、「青になっても安心して横断するな」
 *運転者側の立場で言えば、「決して黄色で止まらない」

このご当地ルールの基本を知らずに、いきなり博多でハンドルを握るのは見合わせた方がいい。
運転ルールの違いは、即、大惨事につながるから、
無知な他県ナンバーが恐ろしいほどの確率でこの地で廃車になるのももっともだ。
また、他県ナンバーの多くなるゴールデンウィーク中は、ご当地ルールを無理に貫こうとする
頑固者の地元ドライバーも危険にさらされる事になる。お互い注意が必要だ。


まず一番大切なのは、博多では、黄信号に変わった時に信号からかなり遠くに車がいても、
そこから思いっきりアクセルを踏んで、交差点を目指さなければならない事だ。
さらに交差点到達時にとっくに赤に変わっていても躊躇せず突入を決行すべし。
そんな事したらさぁ、交差している道路から青信号で発進してくる車とぶつかるじゃん、なんて東京弁で抗議しても無駄だ。
これが博多のルールたいっ。

だから信号が黄色になるやいなや、交差点の直前で紳士的にゆったりと止まったりすると、もう、ブーイングの嵐。
真後ろの車は対向車線にまでせり出して、これ見よがしにすごい勢いで信号を突っ切るわ、
そのまた後ろの車はクラクションを鳴らしながら「キキーッ」なんて斜めになりながら急停車する。
これですめばいい方だ。おかまを掘られたうえに「何で黄色で止まるとっ、よーと前ば見らんねっ」と
怒号が飛ぶ場合も覚悟しよう。
それもこれもズバリ、おめおめと黄色で停車してしまった貴方が引き起こした事態だ。

また、困るのが右折の時だ。

全国的には、進行方向の信号が黄色から赤に変わるその隙に、わらわらと曲がれるのだが、
博多では「黄色は進め」なのでそのチャンスは皆無だ。
進行方向の信号が赤になっても対向車線の直進の車がズンタカズンタカ突入してくるし、直進の車がしぶしぶ途切れた、
と思った時は、とっくの昔に交差する側の信号は青になっているので、痺れを切らした直進車が真横から、
それいけっとばかりに突っ込んでくる。

ここでもたついていたら、いつまでも右折できないので、心して修行に励んでほしい。
突っ込む度胸のない人は、目をつぶってアクセルを踏み込むのも一つの方法だ。


博多初心者には、多少遠回りになっても右折信号の矢印の出る交差点を探して右折することをお勧めする。
最近、右折信号付き信号機が増設されたのも、曲がれないまま直進しつづけて、
博多湾に飛び込んでしまう車が後を絶たないからかもしれない。

ご当地ルールを守って博多の町を走りまわれるようになると、あっという間に訪れるのが、免許更新だ。

運転免許の更新には、南区花畑にある運転免許試験場にいかなければならない。
ここでは、運転免許試験場の新築移転と共に、免許交付の簡素化スピード化が進んでいて、何事も問題がなければ、
最短二十分程度で新しい免許証を手にすることが出来る。

ただ、乗り越えなければならない難関が試験場入り口付近にある。
どこの運転免許試験場でも一時ほどの乱立はないにせよ、書類制作代行で小銭を稼ごうという代書屋が必ずいるはずだ。
花畑にも午前と午後の受付時間になると、駐車場無料をエサに道端で強引に旗をふって呼び込みをしていたりする店が
まだ二、三軒残っている。
しかし、一度ここで免許を書き換えた人はわかるように、無料駐車場が試験場に併設されているし、
更新書類の記入は自分で簡単に出来るのである。
初めての書き換えの時は、提出書類に不備があってはいけないと不安で、つい代書屋に大枚を支払って、
骨董品のような和文タイプでガッチャンガッチャンと制作してもらった書類を携え、意気揚々と更新の受付に行く。
すると、他の人は備え付けの用紙にミミズののたくったような字で手書きで記入しているのを見て、
さっき代書屋に払った数千円がむちゃくちゃ暴利だった事をしるのだ。

表通りの代書屋は、見るからに怪しげなので、こちらも、その手は桑名の焼きはまぐりさっとかろやかにすり抜けられるのだが、
試験場の横に「愛の家」という建物がある。これが曲者だ。
新築移転した試験場の正門に隣接して同時期に新築された愛の家は堂々と建っている。
プレハブの代書屋と違い、いかにも公認と言うより直営に近い雰囲気をかもし出している。
さらに試験場の付帯施設の一つと見間違えるように、新試験場と外壁素材まで同じだ。これは確信犯だ。
ほっかほか亭とほっかほっか亭くらい、似ている。
試験場内に併設されている無料駐車場は、かなり広いのだが、受付時間直前はかなり混雑する。
その時に、試験場内の駐車場に入ろうと順番待ちをしている車の列に向かって、自信ありげに、こっち、こっち、と誘導する
キャディさんの帽子をかぶったオバサンが正門脇に出現する。この人が実は「愛の家」の呼び込み人だ。
表通りの代書屋とは違う堂々たる誘導振りについつい、試験場併設の第二駐車場だと思い、誘われてそちらに車を停めたら最後、
「愛の家」に連行し、強引に有料で書類を制作される羽目に陥るのだ。
更新四度目にしてわたしはこのおばさんの演技力に引っ掛かり愛の家で書類を作らされてしまった。
あーくやしい。次はだまされないぞ。

しかし、今度は、四年後だ。
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posted by トコ at 12:31| 勝手に博多ルール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月03日

勝手に博多ルール。その0

トコのデビュー作「スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら」
久々に読んだらあまりに面白いので、ちょいちょい公開することにしましたよ。
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【はじめに】

「…てなこと言われてその気になって、チャラランチャチャラチャラ」
ふとした時に口ずさむ歌がこれだ。
 回りを見渡して、誰もいなかったら、フンッと力を入れて豪快に放屁するようになった。
その上、スカートをパフパフして放出したての気体を胸いっぱいに吸い込み
「今日も元気だおならが臭い」といいながら恍惚とする。
 インスタントラーメンを、片手鍋のまま食べる。
 顔がてかっていようが、口紅が輪郭だけになっていようが気にならない。
こんな情けないオバサンにだけはなりたくない、いや、なるはずはないと信じていた、そういうオバサンに
私はなってしまった。


しかし、これが意外に痛快だ。見栄をかなぐり捨てた分、本音で生きられるし、お気楽さも倍増され心地よい。
「だっさー」という目で見られても、「もうじき、あんたもこうなるのよっ」と睨み返し、
今まで生きてきた数十年という存在と、
文句あっかちきしょうめ、とたるんだ二の腕と、三段腹の実存とに立ち向かえる若者はいない。
これを言い換えると、「自然体」という。英語で言うと、ナチュラルライフってやつか。


博多に暮らすようになり十五年。
その間に私も女の子からオバサンになり、身も心もナチュラルに暮らすすべを会得した。
他人に迷惑掛けているんじゃなきゃ、元気に生きる事は誰にも許されるのだ。
そんな元気だけが頼りのオバサンが、本音で博多の謎を解き明かそう。
 

博多に引っ越す前は、大阪人が毎日たこ焼食べてるように、博多っ子は、毎晩屋台にいき博多ラーメンを食べ、
家に帰って夜食に辛子明太子で御飯をかき込む、そんな、想像をしていた。町中に武田鉄矢の母がうろうろしていて、
「すいとお」「俺もじぇ」などと甘い会話をしている高校生カップルを見つけると、走り寄り
「あんた達の本分は勉学っでっしょうもん、なんばしよっとね」と、辺りかまわず説教をする、
そんな熱くたぎるハートに会えると信じていた。
ところが、実態はそんな生半可なものではなかった。


毎晩どころか、コーヒーのかわりに博多ラーメンを啜り、おやつのかわりに辛子明太子を二、三本食べる。
交際の申し込みは、辛子明太子を彼が口にくわえてくわえて、彼女に差し出す。OKの時は彼女が反対側をくわえ、
ポッキーを両側から食べ進んでいくように辛子明太子をズコズコと吸い込んで行くのだ。
初めてこの場面に遭遇した時は、さすがに仰天した。だって、公園のベンチで見詰め合ってるのよ、辛子明太子を架け橋にして。
今となっては、出勤前にサラリーマンが牛乳ビン片手に群がっている「立ち食い明太子スタンド」も見慣れた風景だが、
これをさりげなくこなせるかどうかが博多でのビジネスの鍵だ。


博多に転勤してきた人や、これから博多に遊びに来る人のために、こんな地元民しか知らない本当の博多を紹介しよう。
 付け加えておきますが、私は正直者です。 
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『スーパーごりょんさんの博多ちゃっちゃくちゃら』(松居トコ)

posted by トコ at 11:19| 勝手に博多ルール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする